デザイナーが出展するべき海外トレードショー(ロンドン編)

こんにちは!世界をめぐるWebクリエイターNao(@nao_tips)です。
日本でオリジナル作品を販売しているけど、そろそろ海外進出してみたい!と思いつつ、「どうやってすればいいの?」とお悩みのデザイナーさんも多いかと思います。

そんな方にオススメなのがトレードショー出展。
日本から来るとなるとお金はかかりますが、トレードショーは自分の作品や商品を売り込む最大のチャンス。
すぐに成約に至らなかったとしても、世界のバイヤーと直接話をすることができますし、連絡先をゲットして後々につなげることもできます。また、出展歴をポートフォリオにいれられるのでキャリアの面からも良いのではないのでしょうか。

今回はデザイナーさんにぴったりのトレードショー(in London)をいくつかご紹介します。

※下記「商業性高め」とは流通型商品が多め、「商業性低め」とは一点物のアート商品が多めという意味で使用しています。

PULSE LONDON

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まずはPULSE LONDON。
こちらは毎年5月中旬に3日ほど開かれるデザイン商品の展示会です。
バイヤーはヨーロッパを中心に世界各地から集まってきます。
ジャンルは雑貨、服、アクセサリー、ステーショナリー、ギフトなど。
位置付けはデザイン性高め、商業性も高めです。
トレードオンリーのショーのため、来るお客さんはみんなバイヤー。本気で取引先を探している人にはもってこいです。
同じオーガナイザーのTop Drawerよりデザイン性が高く、Top DrawerがJohn LewisならPulseはLibertyとのことです。
実際LibertyやSelfridges、Harrodsといった超有名デパートのバイヤーがこちらの展示会に来ていたのは確認済みなので、そういった有名デパートに憧れのある人はぜひ出展してみては?

http://www.pulse-london.com/

TENT LONDON

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こちらはロンドンでデザイン商品の展示会といえばTENTとも言えるテント・ロンドン。
毎年9月のロンドン・デザイン・フェスティバルに合わせて4日間開催されています。
デザイン・フェスティバル中に開催されているので世界中から多くの人が訪れるのが魅力。
ジャンルはインテリア、アクセサリー、食器、雑貨など。
位置付けはデザイン性は中位、商業性は高めです。
どちらかというとインテリア色が強く、雑貨などは量産型が多い感じなので、オリジナル雑貨のデザインなどしている方は上述のPULSEの方がよいかも。

http://www.tentlondon.co.uk/

designjunction

Screen Shot 2015-02-17 at 13.37.46若手デザイナーの憧れと言われるdesignjunction(デザインジャンクション)。
ロンドン、ミラノ、ニューヨークで開催されていますが、ロンドンでは毎年9月のロンドン・デザイン・フェスティバルに合わせて4日間開催されています。バイヤーも世界各国からきます。
ジャンルはインテリア、ライト、プロダクトデザイン。
位置付けはデザイン性高め、商業性は中くらい?です。
出展するには審査に通らなければなりません。

http://thedesignjunction.co.uk/

100% Design

Screen Shot 2015-02-17 at 13.38.15インテリアなら外せないのがこちら、ロンドン・デザイン・フェスティバルの大目玉100% Design。東京でも開催されているのでご存知の方もきっと多いはず。
ロンドン・デザイン・フェスティバル中4日間開催されています。バイヤーも世界各国からきます。一応一般にも解放されているので、インテリア学生やデザイン好きの一般人などもきます。
ジャンルはインテリア、ライトな、プロダクトデザインど。
位置付けはデザイン性高め、商業性は高めです。

http://www.100percentdesign.co.uk/

Goldsmiths’ Fair

Screen Shot 2015-02-17 at 13.38.451点ものなどアート性の高いアクセサリーの展示会です。
開催時期は9月末から10月初め。
ジャンルはアクセサリー、シルバー製品。
位置付けはデザイン性高め、商業性低め。

http://www.goldsmithsfair.co.uk/

East London Design Show

Screen Shot 2015-02-17 at 13.39.27いまやアートの街となったイーストロンドンで12月に開催されるデザイン雑貨のトレードショー。時期的にクリスマス商品の駆け込み購入などもあるそうです。
バイヤーは主にイギリス国内。
ジャンルは雑貨、ステーショナリー、ファッション、アクセサリーなど。
位置付けはデザイン性まぁまぁ、商業性高めです。
以前行ってきてレポートを書きましたのでよろしければご覧ください。
イベント:イースト・ロンドン・デザイン・ショー2013

http://www.eastlondondesignshow.co.uk/

MADE LONDON

Screen Shot 2015-02-17 at 13.40.07こちらはクラフト系、一点物色の強いトレードショー。メリルボーンの教会内で開催されているのが素敵です。上記のGoldsmiths’ Fairより少し出展しやすい感じのイメージ。
開催時期は毎年10月頃で、4日間開催されています。
バイヤーは主にイギリス国内+ヨーロッパ各地から。
ジャンルは陶器や革製品、一点物アクセサリー、ニットなど、ハンドメイド、クラフト要素が強いです。

http://www.madelondon.org/

(番外編?)London Art Fair

Screen Shot 2015-02-17 at 13.41.47ファインアートで出展したいならこちら。毎年1月に開催されるLondon Art Fair。
絵画や写真、オブジェなどアート作品がたくさん出展されています。ただし、ギャラリーからの出展からしかできないのでご注意を。
ジャンルはアート、写真、オブジェ。商業性低め。
http://www.londonartfair.co.uk/

トレードショーを選ぶコツ

以上、ロンドンで開催されているデザインのトレードショーでTOPクラスと思えるものから、比較的参入しやすそうなものまで、ジャンルもいろいろで紹介しました。

トレードショーを選ぶには、
商品のジャンル(インテリアか雑貨かファッションかなど)と商品の特性(1点もののクラフトなのか、工業生産可能なものなのか)を合わせることが大切です。

ジャンルについてはいうまでもないですが、(カードを作っているデザイナーがインテリアがメインの100%designに出しても効果はあまり期待できないですよね。お客さんはインテリアグッズを探しに来ているので)、自分の商品が大量供給できるものなのか、1点1点時間をかけて作ることしかできないものなのか見極めて、それにあった展示会を選ぶようにしましょう。

可能であれば一度下見に来て、本当に自分の求めているバイヤーさんたちが来てくれる展示会なのかなどを確認したほうがいいと思います。

トレードショーなんて大掛かりなことはまだ…と思われるかもしれませんが、出してみる価値は絶対にあります。トレードショーによっては初回の出展料が安くなったり、若手を集めた小さいブースを用意していたりなど、安く出展する方法もあります。また、同じ志を持つ仲間がいれば、ブースをシェアすることもできます。

「いつかは海外進出を!」とお考えの方はぜひ一度出展してみてはいかがでしょうか。

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2 件のコメント

  • […] ブログには、パリで見かけたポスターの特集やロンドンの展示会の様子などさまざまな海外関連記事が掲載されており、グローバルなクリエイティブ事情を知ることができます。海外を視野に入れて活躍したい方は、将来の為になるヒントが見つかるかもしれませんよ!アクセスして、気になる情報を探してみてくださいね。 […]

  • ABOUTこの記事をかいた人

    早稲田大学卒業後、代官山のデザイン事務所にもちこみをしてデザイナーのキャリアをはじめる。その後20代後半でロンドンの美大セントマーチンズに社会人留学。約10年間グラフィック&Webの仕事を続けており、趣味はネットショッピングというWEB大好き人間。 【主な仕事】 WEBの制作・運営/Nao Creativeの商品企画・制作 提供中のメニューはこちら